図面無い状態からフェイスドライバー のセンタ部品加工
フェイスドライバー のセンタ製作
写真は特注で製作されたドイツ製のフェイスドライバーです。
先端の可動式センターが経年劣化で円周振れ精度が公差を外れてしまい、円周振れ精度を0.005μ㎜以内で再製作して欲しいという依頼がありました。ドイツ製の為、図面が無く現品を図面に起こす作業から開始しました。精密測定器を用いて形状を測定し、設計課にて図面を起こして製作を開始しました。単品の形状を再現することは問題ありませんでしたが、円周振れ精度を0.005μ㎜以内にすることが非常に大変でした。可動式という事で、場所によって 円周振れ精度が違い、センターが一番突き出した所は百分台の振れがありました。
内径も経年劣化していた為、まずは内径のテーパー部を最小限研磨してから、当たり見ながらセンターテーパー部を合わせ研磨にて仕上げました。NCも使用しましたが、最終的には作業者の感覚で仕上げました。可動部の動きもスムーズになり、センターが突き出した状態でも円周振れ精度を0.005μ㎜以内に収めることができました。