インコネル製ハウジング
インコネル (ALLOY718) ハウジング
写真はお客様から支給された材料から製作したインコネル718から製作したハウジングになります。旋削加工がメインになりましが、形状が複雑なので、3Dデータを支給いただきCAMでプログラムを作成して、旋削と切削をワンチャックで加工しました。お客様からの材料・データ支給ということで見積段階で現物を確認しながら打合せを実施させていただき、検査方法の擦り合わせも実施しました。
本製品は削り量が多かったので、荒加工をどのように施すかというところがポイントでした。外径溝部の削り量が多く、旋削だけでは取り切れない部分も多かったので、耐熱合金の荒加工に適した工具を用いて、刃物の状態に注意を払い、切削条件を色々試して母材に熱変形が発生しないように時間をかけて荒加工を施しました。荒加工が完了できれば、今までの経験で仕上げ加工を施し、形状を仕上げることができました。内外径の肉厚が3mm程度で公差が0.02mmの公差部は、クランプ後の変形や薄肉によるビビりが発生しないように、仕上げ加工時には治具を製作して公差内に仕上げました。
弊社ではお客様支給の材料や3Dデータを基に加工する機会が多く、製作前の打ち合わせも加工者を交えて実施させていただき、お客様からの問い合わせや加工者目線による提案も実施させていただいております。